仮面ライダー555

 「オルフェノクの王」に関しての説明も事後処理も何もかもが足りてなさすぎてて、終盤ひどかった。「王」のシステムにはどんでん返しを仕込める可能性もあった訳で、結局「共通の敵」としてのみしか機能しなかったどころか「まだ生きてます」って残しで気持ちよく終われるはずもなく。随分手汚く終わったなっていうのが第一印象。結局「王を守る為に作られた」って最初からずーっと言われ続けてたくせに、その王が中途半端過ぎた所為でライダー自体の存在意義も見えてこなくて萎える。カイザにはほとんど草加しか変身してないし、真理は視聴者が萎えるほどモテ期(笑)だし、ただ流すだけの戦闘シーンは水落ち芸で毎回終わるどころか47〜48話(草加が死ぬ回)のライオトルーパー戦は全くオチがないまま終了してるし、なんだこれと思うポイントがすごいいっぱいある。ネタになるところもならないところもそう。草加やスマブレの画策に巻き込まれてばっかりで誤解ばっか受けてたけど、なんだかんだでしっかり立ち直って、最後まで力強く駆け抜けたたっくんは凄く好き。っていうかマイペースなまま自分をしっかり見つけて頑張ったキャラとしての海堂と、二面性を持ちながらゆらゆらしながらも終わりが格好良かった木場と、上記のたっくん以外は登場人物みんなDQNくせーとか思うくらい設定や言動一つ一つが気に入らんところがあってだな、要するに俺には合わなかったんです。最初のほうはずっとムキムキきてた。昔ちょっと観てたけど途中で止まったのもそのせい。母親に似顔絵上手いって言われたから似顔絵で稼ぐとかありえねえだろ・・・
 一番好きなシーンは終盤の結花と啓太郎。BGMが一切無くなった引きとかあの辺。怪人だらけのシリアスパートに日常のシーンを持ってくるって役目があるとは解りつつも、面倒事や厄介事ばかり引き連れてくる啓太郎を(観てる俺が)ようやく認められたのに、心の中で歯噛みしつつ結局何にも言わなかったたっくん(か脚本)の所為で思い返すと萎えるイベントにしかなりませんでしたね。総じて脚本が悪いのか何なのか・・・キバはなんだかんだ結構好きなんだけどなあ・・・
 あと王のデザインが創世王を彷彿とさせるデザインで一瞬期待したんだけど、結局何でもなかったので、心の中でゴルゴムの仕業だと思っておきます。