スクールランブル - イメージアルバム:塚本八雲

 数多くの能登麻美子の演じた役の中でもマストと言われてやまないスクールランブル塚本八雲のイメージアルバム、と表記されつつも中身はオールキャラのボイスドラマがほぼメイン。CD毎に異なったunicorntableの楽曲と表題のソロキャラクターソングが収録されつつも、タイトルコールから賑やかなボイスドラマがvol.1からvol.4までそれぞれに収録されてる話が所々で繋がる形になっているので、キャラ限定で一枚だけでいいやと中途半端に手を出すと痛い目を見ることに。ひどい商法!
 肝心の八雲のキャラソンは、夕暮れを感じさせるスローナンバー。着物で昭和で風情があって、八雲の良い妻っぷりがこれでもかと滲み出ていてとてもよい。どのキャラソンも架空の恋人が居たり居なかったり〜な歌詞で、キャラ個人のイメージへ潜行していて本当に良い妄想トラック。スクラン自体が恋愛部分をそこかしこで意識させつつもギャグパートが長く続くような作品なので、下手したらものすっご薄っぺらい楽曲になってしまう可能性もあったかもしれないのに、八雲は凄く掘り下げられてて、愛を感じます。
 CDの後半に「キャストトーク」のタイトルでスクランキャラ(のはず、一応)が普段と違う感じで和気藹々と喋るトラックがあるんだけど、ずっと播磨が落ち着いて敬語だったり八雲がごく普通に喋ってたり周防が普通に生天目だったり声優なのかキャラなのかよく解らなくてそれが一番面白いかもしれない。あとブックレットには思いっ切り声優顔写真出てるので思いがけないダメージを食らうかもしれない。あとunicorntableのOP曲がCD毎に毎回違うのは何なの。ED扱いで入ってるトラックが毎回人も曲も違うけどスクラン関係あんのかな、これ。