If - If

 昔俺がまだ毎日を腐る高校生じゃなかった頃、いやもう腐っていたかもしれないけど、なんでこんな糞みたいな高校にこんな奴がってくらい良い奴がいて。たまたま部活が同じだったそいつから色んな音楽や漫画を教えて貰ってそれが今でも趣味として成り立っているようなものなんだけど。そいつと一緒にdiskunionの100円コーナーから直感とジャケットで一枚ずつ選んで買って交換して聴こうぜって言って、相手が選んで買って貰った奴。多分売れなかったバンドの1stミニアルバム的な感じだと思う。6曲入り。全編英詞。iTunesのジャンルは「ロック」。聴いた感想は「RADIOHEADみたいな感じ」。それ以上でもそれ以下でもそれ以外にもない。ディスクもないしジャケットも覚えてない。楽曲は覚えてないし何を唄ってるかもわからないし「交換して聴いた」以外の記憶と思い出もない。唄ってるのが外国人なのか日本人なのかも解らない(でも多分日本人じゃないかなと思ってる)し、調べる気なんて欠片もない。それでもプレイリストに残ってるのを見つけて、たまにかけては聞き流す。そして何も浮かばない。昔を思い出すならもっと他に思い出に残った聴くべき曲が沢山ある。これはなんだろうね。こんな中途半端な場合ってそんなにあることじゃない。ちなみに俺が選んで買った奴は向こうが持ってってしまったのでそっちも状況が謎なのだけど、確か帯で「こんなサウンドが埋もれていたなんて!!」みたいな風に売り文句がアホっぽかったのを覚えてるので、それだけでいいかなと思ってる。